Honda(ホンダ)といえば、オートバイや、クルマ、近年ではロボットや航空機などの開発も手掛けている、世界的なモビリティ企業。
そんなホンダの新しいCMは、なんとモビリティが写っていません。
いったいどのような背景でこのCMは作られたのでしょうか。今回は編集部の金本が、CM制作に携わった3人の方に話を聞いてきました。
「モビリティが消えた」CMになった理由
クリエイティブ・ディレクターの 東畑幸多さんは、今回のモビリティを消すというアイデアを思いついた張本人。
東畑さん:
新幹線とか、走っているモビリティを仮に無くしてみたって想像すると、人間が300キロぐらいのスピードで動きながらお弁当食べていたり、寝ていたりすることになる。
ホンダのモビリティが人に与えてきたパワーや、その歴史を伝えるために、思い切ってモビリティを消してしまおう、と瞬間的に思いつきました。
この「モビリティを消す」というアイデアを映像化することになったのが、映像監督を務めた柳沢翔さん。映像化いったいどういったプロセスがあったのかをお聞きしました。
柳沢さん:
普通、モビリティを消すってなったら、恐らくフルCGがクレバーなやり方なんです。
でも、単純に人間をCGで浮かせた映像と、本当にモビリティに乗った人間からモビリティを消した映像を見比べると、やっぱり結構大きい差があって。なので今回はフルCGじゃなくて、「実際にモビリティを撮影したあとで、モビリティを消す」という工程を選びました。
松山さん:
ホンダのグローバルブランドスローガン「The Power of Dreams How we move you.」は、夢を原動力に、人びとの心を、物理的な距離を“動かす”という、ホンダの提供している価値を伝えるもの。
今回のモビリティが消える映像表現は、まさにその価値を伝えられるCMになりました。
東畑さんや柳沢さん、そしてホンダの松山さんからは、モノづくりや、人に思いを伝える仕事の熱量が感じられました。
ここでピックアップしたのは、まだそのアツさのほんの一部。ぜひ動画本編をご覧ください。
Source: 本田技研工業株式会社