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NPU搭載の「AI PC」

2024年3月27日、日本HPからAIエンジンを内蔵した次世代プロセッサーを搭載する2-in-1ノートPC「HP Envy x360 14」が発売された。この日はインフルエンサーの体験会が表参道ヒルズで開催され、YouTuberやTikTokerなど、さまざまなクリエイターが集結した。

コンシューマー向けノートPC「HP Envy」シリーズは、14インチと16インチの2サイズ。両モデルとも、CPUとGPUに加えて、AI処理に特化したNPUを備えるのが特徴だ。

NPUを備えたPCは近年「AI PC」と呼ばれ、2024年1月に米国ラスベガスで開催されたCESでも注目を集めた。NPUはNeural Processing Unitの略で、「Neural」と付くように人間の脳のように学習しAIの処理をローカル側で効率よく行なうことを目的としたプロセッサーだ。

ChatGPTや画像生成AIなど、AIが広く社会に実装されるようになったいま、これまでのPCに搭載されていたCPUやGPUだけではパワーが追いつかない。AI PCはこれまでCPU、GPUで担っていた負荷の高いAI処理をNPUに割り当てることで、PC全体のパフォーマンスを引き上げることができる。特に推論演算を効率よく行なうNPU搭載が、これからのPCでのスタンダードだといえる。

AIを駆動させるには大容量で処理能力の高いコンピューターが必要となるが、これまではデバイスでは処理できないため、クラウド上でAI処理を行なっていた。実際にクラウドベースのソリューションが多いなか、「HP Envy x360 14」のようにNPUを備えたPCであれば、デバイス上でAIの処理が可能となり作業効率が上がる。クラウドAIとオンデバイスAIのハイブリッドを目指すのが、今回発売された「HP Envy x360 14」だ。

CPUにインテルのCore Ultra 5 125Uまたは7 155Uを搭載する「HP Envy x360 14-fc0000」シリーズと、AMD Ryzen 5 8640HSまたは7 8840HSを搭載する「HP Envy x360 14-fa0000」シリーズのふたつが用意されている。
インテル版はメテオシルバーとミッドナイトブルーの2色展開。OSはWindows 11。 インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155Uまで対応。14.0インチ IMAX Enhanced有機ELタッチ対応マイクロエッジディスプレイまで対応。「インテルUnison」でスマートフォンにデータのワイヤレス転送ができる。CPUの温度の最適化や、ファンのノイズ調整もされるため、製品寿命を引き延ばすことができる。

AI処理の速度が飛躍的に向上した「HP Envy x360 14」について詳しく見る

圧倒的時短。余った時間で何をしようか

例えば、第12世代インテルCorei7プロセッサーと、「HP Envy x360 14」に搭載されたインテルCore Ultra 7 155Uプロセッサーで、音楽のAI生成ソフト「Audacity」の速度を比較すると、約5倍の時短が可能になる。

ちなみに実際の体験会での実演では、2分39秒かかったレンダリング時間がわずか33秒で完了した。2分以上も時間が短縮されたのだ。

“ほんの少し“の時短であれば何か別の作業をするのは難しいが、5倍の時短であれば、「別のこと」ができる。時短で生まれた時間で新たなクリエイティビティを発揮できるのだ。

梶間 渉。日本HPマーケティング本部コンシューマーマーケティング部長

AIコンパニオンという「相棒」をつくる

働き方、暮らし方、生き方が多様ないま、どのようなPCが求められているのか。日本HPマーケティング本部コンシューマーマーケティング部長の梶間渉に尋ねると「多様で自由な現代だからこそ、その生き方に合わせたツールやデバイスのような『相棒』が求められています」と言う。

相棒=Personal Companion(パーソナル・コンパニオン)としてのPC。梶間は「AIによって人間が変わるというよりも、変わっている状況にマッチさせたPCを提供したい」と続ける。目まぐるしい変化のある現代にマッチするようなデバイスをつくり、人々の働き方や価値観の変化にPCが合わせていく。

副業やフリーランスなどのハイブリッドワーカーにとって、生産性の向上は非常に重要なポイントだ。だからこそ「HP Envy x360 14」のAI処理の速さは魅力的だ。

さらに今回キーボードの右下に新たに追加されたAIアシスタントの「Copilotキー」が配置されたことで、「Copilot in Windows」を素早く起動できる。効率よく、気軽にAIと付き合うことができるようになった。

現役クリエイターも唸る

体験会に集まったインフルエンサーは、普段からPCを使用して「ものづくり」をしているクリエイターたちだ。プロクリエイターである彼らの目に「HP Envy x360 14」はどのように映っただろうか。

和歌山県南紀を拠点に商品撮影・動画制作をメインに活動するGadabouts (ガダバウツ) の塩路大智と林桂也のふたりに「HP Envy x360 14」やNPUについての印象を訊いてみた。

林は、「構図のアイデア出しに使える」と、動画コンテを書くときに生成AIを利用してみたいという。ガダバウツのふたりが普段使用しているソフトは「Adobe Premiere Pro」。体験会では、「HP Envy x360 14」による「Adobe Premiere Pro」の動作も体験することができた。「HP Envy x360 14」では、タッチパネルディスプレイで、直感的にピンチイン、ピンチアウトできるのが便利だ。

Gadabouts (ガダバウツ) のふたり。林桂也(左)と塩路大智(右)。和歌山県すさみ町を拠点に商品撮影をメインに活動している。制作過程のドタバタからは想像もつかないクオリティの高い動画を制作。YouTubeの再生回数は1,000万回を超える。多くの企業タイアップも手がけるクリエイターユニット。

「NPUが考えていた以上にパワフルだと感じました」と言うのは塩路。クリエイターにとってAIという存在を「今後、携わっていかないと追いついていけない」と語る。

訪れていたインフルエンサーたちはAI処理の速度に驚きつつ、「自分ならどう使うか」と刺激を受けていたようだ。

シーンに応じて変形するコンバーチブルデザインを採用。タブレット型、テント型でも使用できる。

諦めた夢を、もう一度

今回搭載されたNPUによる圧倒的なAI処理速度は、ビジネスにおける生産性向上に役立つのは間違いない。しかし梶間はビジネスに限らず、「誰でも」可能性を拡げることができると言う。

「例えば主婦の方や、会社員の方でも、空いている時間を使えば新しい創作活動ができます。もしかしたらいままで時間がなくて諦めてしまった夢に、もう一度挑戦することができるかもしれません」

AI処理で短い時間でも作業ができる。もちろん、AIが創作のアシストもしてくれる。それによって、いままでの人生で諦めてしまっていた夢、多忙で記憶の片隅にしまい込んでしまった夢にも再挑戦できる。自分自身の隠れた才能にも巡り合えるかもしれない。10年後にやりたかったことが、明日、できるようになっているかもしれないのだ。

「いままで自分がA面を生きていたとしたら、まだ発見できてなかったB面にも気づかせてくれる。自分の“未発見の部分”は、自分で気がついていないだけ。生活や仕事をしているなかで、どこかで諦めてしまってきた部分があります。このデバイスはそこを再度確認して、本当に自分がやりたかったことを呼び起こすことができるんです」

「なりたい自分を、起動しよう。」というコピーの通り、潜在的な自分のポテンシャルを引き出せるのが「HP Envy x360 14」の魅力だ。

「クリエイティブ」の民主化

ChatGPTがあっという間に人々に浸透したように、AIはすでに社会になじみつつある。人々が社会のなかでAIとどうやって向き合うのか、いよいよ本気で考えなければならない。

今回のNPU搭載の「HP Envy x360 14」が今後のPCのスタンダードになるのは間違いない。梶間は「HP Envy x360 14」を手にすることを、「20年に一度のチャンス」だと言う。

「インターネットが人間を進化させたように、AI PCの登場は人間をさらに進化させます。『民主化』と言われることが多いですが、とっつきにくい印象だったAIを、誰でも、気軽に、自由に使いこなせるようになるはずです」

梶間が話す通り、誰でもAIを使いこなせるようになるということは、誰もがクリエイターになるチャンスがあるということだ。そしていずれ「クリエイター」という概念自体も変化するだろう。ものづくりは“特別なこと”から、誰もができる「当たり前」になるのだ。そして人々のクリエイティビティは、さらなる高みを目指していくはずだ。

まずは変革の第一歩。「HP Envy x360 14」を手にすることで、自分自身のポテンシャルを最大限に引き出し、まだ見ぬ自分に出会ってほしい。

生産性を格段に引き上げるAIテクノロジーを搭載。「HP Envy x360 14」について詳しく見る

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