グーグル、AIプロンプトの最適化に役立つ2つの新しいリソースを無料で公開

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)

2024-04-23 09:54

 簡単に利用できる人工知能(AI)チャットボットはたくさんあるが、最大限に活用するにはAIプロンプトの技術をマスターする必要がある。だが、AIチャットボットにどう話しかければ望む結果が得られるのか、正しく理解するのは難しいかもしれない。そこで、Googleが支援に乗り出した。

 Googleは米国時間4月19日、「Gemini for Google Workspace」を最大限に活用するためのヒントやコツ、提案を紹介する新しいブログシリーズを公開した。このブログは、仕事をしている人がWorkspaceでGoogleのAIアシスタントを使いこなせるようにするためのものだが、提供されているアドバイスは、ほとんどすべてのAIチャットボットに適用できる。

 最初のブログ記事は、プロンプトとは何か、生成AIモデルを利用する上でのプロンプトの重要性、そしてプロンプトの作成に役立つ公式について説明している。

 「生成AIから最大限のメリットを得るには、効果的なプロンプトを書く必要がある。だが、そもそもプロンプトとは何なのだろうか。プロンプトは、AI搭載アシスタントと会話を始めるきっかけと考えてほしい」と、Googleはブログ記事で述べている。

このブログ記事によると、プロンプトの作成にあたっては主に4つの点を考慮すべきだという。具体的には、情報を得ようとしている人を指す「Persona」(ペルソナ)、チャットボットに依頼したい内容を示す「Task」(タスク)、AIチャットボットがタスクの実行に利用できる追加情報を意味する「Context」(コンテキスト)、そしてアウトプットをどのように構成するのかを指示する「Format」(フォーマット)だ。

Googleの電子ブック「Prompting guide 101」のスクリーンショット 提供:Google
Googleの電子ブック「Prompting guide 101」のスクリーンショット
提供:Google

 このプロンプトの公式を利用すれば、できる限り詳しい情報を含められるようになるため、「ChatGPT」や「Copilot」など他のチャットボット向けにAIプロンプトをテンプレート化するのにも役立つ。詳しい情報は、AIチャットボットの利用から最良の結果を得るための鍵となるものだ。

 このブログシリーズを待つことなく、今すぐ効果的なプロンプトの作成に取り組みたいと考えている人のために、Googleは「Prompting guide 101」(プロンプト入門ガイド)という電子ブックも公開している。この45ページのガイドは、効果的なプロンプトの書き方に関する一般定なアドバイスだけでなく、マーケティングやカスタマーサービスなど、特定の仕事に就いている人に適したプロンプトの例文を紹介している。この電子ブックもGemini for Google Workspaceユーザー向けに書かれたものだが、そのアドバイスやプロンプトは、他のプラットフォームにも十分応用できる。

 また、自分の仕事で生成AIモデルを最大限に活用する方法をもっと詳しく知りたい方のために、仕事でのAIの活用について説明した無料リソースも数多く用意されている。自分にとって最適なリソースを見つけたい方は、米ZDNETによる無料AIコースのリストをチェックしてほしい。

提供:Google
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この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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