KONAMI、教育事業に本格参入--「KONAMI eスポーツ学院」で3年制を導入

 コナミデジタルエンタテインメントは4月11日、同社が運営する「KONAMI eスポーツ学院」について、2024年度(2025年4月入校)から、3年制の募集を開始することを発表。教育事業に本格参入する。

 KONAMI eスポーツ学院は、第一学院高等学校のサポート校(※高等学校通信教育を受けている生徒などに対して、学習に対する支援などを行う教育施設)として、eスポーツ人材を育てるための幅広いカリキュラムを提供している。これまでは短期学習コースとして1年制を展開していたが、2025年度から第一学院高等学校と提携した高校生向けの3年制へと事業転換。これは1年制を実施するなか、「3年間の高校生活を通して、同じ仲間でeスポーツと学業を両立して学びたい」という要望に応えた、新たな方針としている。

 3年制の導入により、試合や大会で勝利するためのテクニックだけでなく、さまざまな座学を通して多彩なスキルを時間をかけて磨くことで、eスポーツ業界にとどまらず幅広い分野に対応できる人材を育てていくという。高校卒業後の進路についても、第一学院高等学校との連携により、進学・就職対策や、大学・短大・専門学校の指定校推薦制度の活用などが可能。さらに、第一学院高等学校の先生から、直接学習についてのサポートや、大学・専門学校への進学といった卒業後の様々な進路相談を受けることもできるという。

 KONAMI本社内に学びの拠点となる施設を設けており、実技ルームには40台のハイスペックゲーミングPCをはじめ、ゲーミングモニター、ゲーミングチェア、低Ping値の高速インターネット回線を完備。14面のマルチスクリーンで、複数の生徒のプレーもリアルタイムにチェックが可能。一方で、SNS講座やITの基礎知識、イベントの企画運営からセルフケア・コミュニケーションに至るまで、幅広い座学を学ぶための講義ルームも用意されている。

 講師陣については、世界大会の出場経験もある国内トップレベルのプロeスポーツチームが、競技シーンで勝つための技術から、ファンの心をつかむ配信のノウハウを生徒に提供。年に1回実施される「合同トライアウト」では、提携するプロeスポーツチームが、生徒たちの実力、熱意などを総合的に審査し、合格者は一定期間練習生としてチームに所属。特別なプログラムを体験することができるという。

 出願受付期間は6月3日から2025年1月24日までで、別途第一学院高等学校への出願(9月受付開始)が必要。募集定員は40名で、定員になり次第受付を終了。受講期間は2025年4月から2028年3月までの3年間(夏季・冬季休暇あり)。詳細は公式サイトにて記載されている。

「KONAMI eスポーツ学院」公式サイト

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