Listening Party

応募締め切り迫る:Dos Monosがニューアルバムのリスニングパーティ「ATOM ALONE」(各回1名限定!)を開催

Dos Monosの第二期がいよいよ始動する。その幕開けともなるニューアルバム『Dos Atomos』(5月リリース予定)のリスニングパーティが4月19〜23日、麻布台ヒルズで開催。参加可能なのは各回1名のみというかなり変わった趣向だが、特別な体験となるのは間違いない。応募するならとにかく急ごう。
応募締め切り迫る:Dos Monosがニューアルバムのリスニングパーティ「ATOM ALONE」(各回1名限定!)を開催
Photograph: Ryu Ika

「ヒップ・ホッブスの闘争状態からジョン・ロックの社会契約へ」。

これは、昨年春の『Dos City(Deluxe)』(2019年に発表したファーストアルバムのデラックス・バージョン)のリリースに際して、Dos Monosのトラックメイカー/MCの荘子itが記したものだ。そしてこうも書かれていた。

「そもそも僕と飯塚(TaiTan)と没は中高時代にロックバンドをやっていたのだが、改めて『ロックがやりたい』と素朴に思った。放蕩息子のロック帰還である。第二期から、Dos Monosはヒップホップクルーを経て、ロックバンドになる(戻る)。/第一期最後の二つのリリース(編注:『Dos City(Deluxe)』と追加収録されたトラック『Theater D(Encore)』)を架け橋として、1stから5年目となる2024年3月に、Dos Monos第二期を始動する」

というわけで、ヒップホップトリオ(こう呼ぶのは最後になるのだろうか)Dos Monosの第二期が始まろうとしている。その嚆矢となるのが3年ぶりとなるニューアルバム『Dos Atomos』だ。本作の発売は5月であともう少し先。それに先駆けたリスニングパーティーが、4月19〜4月23日の5日間限定で、東京・麻布台ヒルズギャラリーにて開催される。

そして参加可能な人数は各回1名のみだ。これはもちろん空間が狭いからではない。当会場は昨年末に開業した麻布台ヒルズの文化発信を担う美術館クラスの施設であり、施設面積は約2,300m²、展示面積は700m²を誇る。つまり空間はかなり広大だ。

そこにADAM Audio(1999年にドイツ・ベルリンで設立されたモニタースピーカーメーカー。独自のテクノロジーとエンジニアリングによって「正確な音、原音に忠実、高解像度」を追求する)のハイエンドなスピーカーとウーハーを用意し、ヴェールに包まれた新作『Dos Atomos』のサウンドを浴びるように独り占めできるだろう。

なおイベントのアートディレクションはPERIMETRONのメンバーでもあるクリエイティブユニットのMargtが、会場デザインはその高畠新が担っている。さらに本イベントではスコッチウイスキーブランドのJOHNNIE WALKERによってサポートされており、会場内ではそのプレミアムライン「JOHNNIE WALKER BLUE LABEL」も味わうことができるとか。

かくして、聴覚と視覚だけでなく、味覚や嗅覚、そして触覚でもDos Monosの第二期、あるは新しい世界の何かを体験することになるだろう。1日あたり9回のセッションが予定されているため、合計でも最大45回(45人)のみと、リスニングパーティとしてはかなりプレミアムかつエクスクルーシヴだ。応募締め切りは4月11日。可及的速やかに応募されたし。

EVENT INFO

ATOM ALONE
  • 日時 4月19日(金)〜 4月23日(火)
  • 会場 麻布台ヒルズ ギャラリー
  • 主催 Dos Monos
  • 協賛 JOHNNIE WALKER BLUE LABEL / QUALITY FOODS CO., LTD.
  • 協力 ADAM Audio / 株式会社静科 / Focusrite
  • 特別協力 TOKYO culture research
応募フォーム

https://x.gd/W92m7

  • 4月11日 23:59締切
  • 本イベントに関する会場へのお問い合わせはお控えください
  • 本イベントは未成年の方はご参加いただけません
  • 当選者の選考はメンバーが行ないます
New Album『Dos Atomos』

5月リリース予定のDos Monos3年ぶりの最新アルバム「Dos Atomos」。これまでに漫画家・林田球のSF大宇宙漫画『大ダーク』とのコラボレーション映像、映画『HOW TO BLOW UP』のオリジナルティザー映像、そして先日発表された超RIZIN.3の朝倉未来 vs 平本蓮戦のティザー映像にてにて徐々にその片鱗を見せていたDos Monos第二期の活動ではあるが、未だその大部分は謎に包まれている。

Dos Monos

荘子it、TaiTan、没 aka NGSによるラップトリオ。2018年に米レーベル・Deathbomb Arcと契約を発表し、19年3月にデビューアルバム『Dos City』をリリース。以後、国内外のさまざまなイベント/フェスへの出演や、主催イベント「Theater D」により注目を集めた。英国の気鋭のロックバンドblack midiや、米国のHIP HOPクルーInjury Reserveなどミュージシャンとの共作にとどまらず、台湾のIT担当大臣・オードリー・タン、作家・筒井康隆、漫画家・林田球などジャンルを超えたコラボレーションを展開したことでも知られている。22年10月からblack midiとのヨーロッパツアーを成功させ、さらに23年夏からの単独ヨーロッパツアーの最中に突如として第一期の活動終了を報告。同時に24年より第二期のDos Monosとして活動することを宣言した。https://linktr.ee/dosmonostres

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