皆既日食に人々が熱狂、世紀の天体ショーを捉えた印象的な10のシーン

米国やカナダ、メキシコなどで現地時間の4月8日に皆既日食を観測した。多くの人々が熱狂した世紀の天体ショーから、印象的な10のシーンを写真でお届けしよう。
メキシコのマサトランで観測された皆既日食。
メキシコのマサトランで観測された皆既日食。Photograph: Henry Romero/REUTERS/Aflo

米国など北米を中心とした地域で現地時間の4月8日に皆既日食を観測した。皆既日食とは月が地球と太陽の間の直線上に並ぶ現象で、この間は太陽が月に隠れて夜のような闇が訪れる。

今回の皆既日食はメキシコ、米国、カナダの一部地域で最大4分27秒にわたって観測され、さまざまな印象的なシーンをもたらした。日本では今回は観察できなかったが、過去には1963年や1943年に北海道の一部で観測されたことがある。日本の国立天文台によると、次に日本で観測できる皆既日食は2035年9月の見通し。このときは、うまくいけば関東北部から北陸にかけての地域で観測できそうだ。

それまでは、今回の皆既日食の写真を楽しんでみてはどうだろうか。以下に、『WIRED』がセレクトした今回の皆既日食の印象的なシーンをお届けしよう。

テキサス州ブレイディで撮影。月が太陽と重なり始めている。Photograph: Brandon Bell/Getty Images
テキサス州フォートワースで撮影。月によって徐々に太陽が欠け始めている。Photograph: Ron Jenkins/Getty Images
カリフォルニア州サンフランシスコで撮影した部分日食。Photograph: Tayfun Coskun/Anadolu/Getty Images
メキシコのマサトランで観測された皆既日食。Photograph: Henry Romero/REUTERS/Aflo
ウィスコンシン州ミルウォーキーで撮影。屋内競技施設「ファイサーブ・フォーラム」の外で部分日食を見る人々。Photograph: Kevin Dietsch/Getty Images
ワシントンD.C.で撮影。 ワシントン記念塔の近くで日食を観測する人々。写真のふたりはカリフォルニア州から訪れたという。Photograph: Chip Somodevilla/Getty Images
ワシントンD.C.で撮影。部分日食が発生している間、ワシントン記念塔の頂上がシルエットになっていた。Photograph: Bill Ingalls/NASA/Getty Images
ニューヨークで撮影。ロックフェラー・センターの展望台「トップ・オブ・ザ・ロック」で部分日食を見ようとしている女性。ニューヨークは皆既日食の経路には入っていないが、太陽の最大90%が月に隠れる部分日食を観測した。Photograph: Michael M. Santiago/Getty Images
ニューヨークで撮影。自由の女神の付近からも部分日食を観測できた。Photograph: David Dee Delgado/REUTERS/Aflo
ニューヨーク州ナイアガラフォールズで撮影。ナイアガラの滝には皆既日食を観測するために観光客が殺到する可能性があり、カナダ側の地域では非常事態宣言が発令された。Photograph: Brendan McDermid/REUTERS/Aflo

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