ヤマト運輸、宅急便で「置き配」受け取り可能に--会員対象に6月から

 ヤマト運輸は4月8日、「クロネコメンバーズ」の会員を対象に「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に、「置き配」を追加すると発表した。荷物を一度で受け取りやすい環境を整えることで、再配達を削減し、持続可能な物流の実現を目指す。サービス開始は6月10日。

 置き配の指定可能場所は玄関ドア前、宅配ボックス、ガスメーターボックス、物置、車庫、自転車のかご、建物内受付、管理人預け。クロネコメンバーズの「お届け予定通知」「ご不在通知」「My荷物一覧」画面の「受け取り日時・場所変更」から、置き配を選択し、希望の受取場所を選ぶことで利用が可能だ。配達完了後に配信される「お届け完了通知」に記載のURLから、荷物が置かれている写真も確認できる。

「置き配」の受付からお届け完了通知までの流れ 「置き配」の受付からお届け完了通知までの流れ
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 ECの拡大により、宅配便取扱個数は増加傾向をたどっている。宅配便の再配達率は2023年10月に約11.1%で、政府は、今後輸送力不足が懸念される物流の「2024年問題」への対応として、2023年6月に「物流革新に向けた政策パッケージ」を策定。再配達率を2024年度に6%へ削減することを盛り込んだ。

 ヤマト運輸では、2020年6月に、置き配にも対応したEC事業者向け配送商品「EAZY(イージー)」を発売。現在、ヤマト運輸が取り扱う年間約23億個の宅配便のうち、EAZYの取扱個数は約5億個にのぼる。今回、宅急便、宅急便コンパクトの受け取り方法に、置き配を追加することで、再配達の削減、物流の効率化や温室効果ガス排出量の削減につなげていくという。

プレスリリース

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