英アストラゼネカ、コロナワクチンの市場撤退を発表 需要減少で

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伊ローマでアストラゼネカ製ワクチンの接種の準備をする医療従事者=2021年6月/Antonio Masiello/Getty Images

伊ローマでアストラゼネカ製ワクチンの接種の準備をする医療従事者=2021年6月/Antonio Masiello/Getty Images

ロンドン(CNN) 英製薬大手アストラゼネカは8日までに、新型コロナウィルスワクチンを市場から撤退する方針を明らかにした。

同社が英オックスフォード大学と共同で開発した「バキスゼブリア」は主要な新型コロナワクチンのひとつとして、2021年1月に英国で接種が始まり、世界に計30億回分あまりが供給された。

だが同社によると、23年4月以降は収益が上がっていない。ワクチンが続々と開発されて供給過剰となり、バキスゼブリアの需要が減少したため、すでに生産、供給を停止しているという。

同社はまず欧州での承認整理の申請をする決断を下したと述べた。

欧州医薬品庁(EMA)も公式サイト上で、バキスゼブリアの承認取り消しを発表した。

アストラゼネカは他国の規制当局との間でも、需要が見込めない場合の承認取り消しなど、今後の方針を調整する構えを示した。

そのうえで、バキスゼブリアが世界各国に認められ、パンデミック(世界的大流行)の収束に重要な役割を果たしたと評価されてきたことは、「大きな誇りだ」と強調した。

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