１６歳容疑者を警察が射殺、オーストラリアでまた刃物事件

（ＣＮＮ） オーストラリア西部のパース郊外で男性が刃物で襲われて負傷する事件があり、１６歳の少年が警察に射殺された。警察は「テロの特徴」をもつ犯行だったとしている。

西オーストラリア州警察によると、現地時間の４日夜、警察に男から「これから暴力行為を実行する」という内容の通報があった。

その数分後、ナイフを持った男が走り回っているとの通報が入り、警官３人が現場に急行。現場に到着した警官は、「大きなキッチンナイフ」を持った少年を発見してナイフを捨てるよう命じたが、容疑者は命令に従わず、警官に突進してきたという。

テーザー銃でも容疑者を止められなかったことから、警官が発砲して容疑者に致命傷を負わせた。

容疑者が中年の男性を刺して負傷させていたことが分かったのは、この銃撃の後だった。男性は背中に重傷を負って入院しているが、容体は安定している。

西オーストラリア州のロジャー・クック州首相によると、容疑者は１６歳の白人の少年だった。

警察によると、少年は「心の健康問題とオンライン過激化問題」を抱えており、警察がマークしていたという。

４日の事件と前後して、州内のイスラム系住民からは、この人物について警察に懸念を伝える通報が複数寄せられていた。

オーストラリアでは先月、シドニーでも教会の司教が刃物で刺される事件があり、１６年歳の少年が逮捕された。警察はテロ事件として捜査している。