静岡銀行、データ活用の高度化でりそな銀行らと連携

ZDNET Japan Staff

2024-05-01 10:14

 静岡銀行、りそな銀行、ブレインパッドの3社は、データ活用の高度化を目指し、業務委託基本契約書に基づく個別契約書を結んだ。静岡銀行は第1次中期経営計画「Xover~新時代を拓く」の一環として、デジタル技術やデータの積極的な活用を進め、グループ全体での高付加価値営業、経営・営業管理の高度化、迅速化に取り組んでいる。

 ブレインパッドとりそなホールディングスは2022年2月に資本業務提携契約を結んでおり、データを起点とした新たなサービス開発や地域金融機関へのデータ活用サービスを提供している。

 静岡銀行も2023年11月からブレインパッドやりそな銀行などりそなグループと共同で、NISA口座開設ニーズの予測や各種サービスの利用状況の可視化などに取り組んできた。その結果、営業推進施策やデータサイエンス関連の人材育成などで一定の成果が認められ、データ活用に関する伴走支援業務の契約を両社と締結。また、2024年4月には本部組織の一部を改定し、「データサイエンス統括室」を新設し、データ活用の加速を図ることとなった。

 ブレインパッドとりそなグループは、金融機関向けにデータ活用のノウハウを最大限に活用し、静岡銀行に提供するデータ活用サービスの価値を最大化させることを目指す。静岡銀行も、この取り組みをしずおかフィナンシャルグループ全体に拡大させ、地域経済の活性化と地域の持続的な発展につなげていく予定だ。

 具体的な取り組みとしては、AIを用いた顧客ニーズ予測の精緻化や業務プロセス変革など、高度な分析テーマに取り組むことや、ブレインパッド、りそなグループのデータサイエンティストと静岡銀行の専門人材が共同で各施策を推進することで、ビジネス効果の早期獲得と人材育成を進める予定だ。また、静岡銀行の本部行員を中心にビジネスとアナリティクスのベーシックスキルを有する専門人材を育成・配置し、データリテラシー向上を目指す。さらに、データ活用ニーズの高い営業関連部門を対象に研修を実施し、内容のアップデートを行って対象部門を拡大する計画だ。

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