世界の食品廃棄1日10億食以上、8億人が飢えに直面 国連報告書

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廃棄場に捨てられた食品用段ボール=2022年、米サンフランシスコ/Brittany Hosea-Small/Reuters

廃棄場に捨てられた食品用段ボール=2022年、米サンフランシスコ/Brittany Hosea-Small/Reuters

(CNN) 国連環境計画(UNEP)は27日、食品廃棄指標報告2024年版を発表し、世界で1日10億食以上が廃棄されている一方で、およそ8億人が飢えに苦しんでいると指摘した。

それによると、22年に世界で廃棄された食品は10億5000万トン。家庭や飲食店、小売店などで食品の約5分の1が廃棄されている計算になる。

加えて、世界の食品の13%は農場から食卓へ行く途中で廃棄される。合計すると食品の約3分の1が製造過程で捨てられている。

対照的に、世界の人口のおよそ3分の1は食料不安に直面し、7億8300万人が飢えに苦しんでいる。

同報告書は、食品「廃棄」を家庭や飲食店、小売店などで捨てられる食品と定義。一方、畑で腐った野菜や冷蔵せずに傷んだ食肉など、サプライチェーン(供給網)の早い段階で捨てられる場合は食品「ロス」と呼んで区別している。

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